予防歯科・歯周病
※2016年4月より、自費で歯周病のケア(メンテナンス)を受診されていた方が保険適用にて歯周病の安定期治療(維持・メンテナンス)を受診できるようになりました。受診には条件がございますので、詳しくはスタッフまでご相談ください。
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歯周病の安定期治療(SPT2)を保険適用で受診できます
歯周病安定期治療(SPT2)とは、中、重度の歯周病症状の方の治療が終わったあとの、歯周病安定期の維持、メンテナンスを目的とした保険適用の歯周病治療のことをさします。
歯周病は全身疾患と密接な繋がりがあると言われています。この歯周病症状を治療後も長期に安定させるために、毎月の受診が好ましいのですが、これまでの国の保険制度では毎月、歯周病のメンテナンスを保険で受診することはできず、自費診療の対象となっておりました。
しかし、2016年の保険制度改正に伴い、特定の条件を満たした歯科医院であれば、治療終了後の歯周病安定期治療を保険適用にて受診できるようになりました。
当院はその条件を満たしておりますので、治療後の毎月の歯周病安定期治療を健康保険適用にて受診できます。ぜひご活用ください。
全身疾患と関係の深い歯周病を長期に安定させるということは、口だけでなく、全身の健康維持を行うことと同じ意味をもち、非常に重要なことです。
歯周病が影響する全身疾患はこんなにある!
お口の病気と思われがちな歯周病は実は、全身疾患と密接に関係があることがわかっています。歯周病原因菌が歯肉の出血部分から血液を通り血管内に入ると、血管壁に炎症を発生させ、そこから動脈硬化を引き起こさせます。また、血液の流れが悪くなるので、下記のような病気の原因となります。歯周病は、もはや生活習慣病の1つと言えるでしょう。
- 糖尿病
- 高血圧
- 心筋梗塞・心疾患
- 骨粗鬆症
- 早産・低体重児出産
中・重度の歯周病の方は、歯周病安定期治療を保険で受診することができる(SPT2)ので、歯周病安定期治療を受診し、上記病気の改善を目指しましょう!!!
SPT 下顎前歯裏側の歯石とりの症例
毎月のSPTで下顎前歯裏側の歯石とりの症例をご紹介いたします。
年齢・性別 | 80代 男性 |
治療期間 | 1日 |
治療回数 | 1回 |
治療費 | 保険適用 約3,500円(3割負担・全顎処置の場合) |
リスク・注意点等 | ・歯石を取ったことによりしみる症状が出ることがあります。 ・ブラッシングの際に出血する恐れがあります(歯肉が炎症を起こしているため)。 |
柏市民で被国民保険者は医療チケットで最大無料で受診できます
当院は、柏市国民健康保険事業「お口のクリーニング事業」指定施設です。
柏市発行のお得チケットを利用してクリーニング
柏市では、保健事業利用費助成制度というのがあり、柏市民で、国民保険を利用されていて18歳以上の方は、柏市から配布されている8000円分の医療チケットを受け取ることができ、それを当院で使用することができます。市に申請するだけで無料で交付されますので、実質最大0円(患者様負担なし)でお口のクリーニング・義歯のクリーニングが可能です。(申請方法など詳しくはこちらから柏市ホームページをご覧下さい)
豊富な予防メニュー
大津ヶ丘歯科クリニックで1番力を入れている予防歯科だけに、予防歯科メニューも3種類もございます。患者様の口内状況に応じて適切なものをご提案させていただいております。
- 【PMTC30分コース】保険で賄えない部分を診療する自費診療のクリーニングです。
- 【PMTC60分コース】30分コースと同じですが、汚れが特に多い方、中~重度歯周病の方向け。
- 【保険診療のクリーニング】保険を使用して歯石や着色を除去します。回数や期間に制限あり。
- 【柏市健康保険制度適用クリーニング】上記で記載しているお得なクリーニングです。
虫歯・歯周病を防ぐことを大切にした当院のサポート体制
これまでの歯科治療は、虫歯になった部分を治療することがメインでした。しかし、現在は虫歯にならないことをめざした予防歯科という考え方が一般的になっています。当院でも予防歯科に関しては特に力を入れており、さまざまな形でサポートしています。特に次の2つの点で予防歯科への体制を強化しています。
①予防のスペシャリスト「歯科衛生士」を担当制で
歯科医院で虫歯の治療を行うのは歯科医師ですが、予防のための処置を行うのは歯科衛生士です。
歯科衛生士は、歯科医師と同じく国家資格を持っており、専門学校や大学で予防歯科や歯周病に関することを専門に学んできました。予防に関するスペシャリストであり、高い技術と豊富な知識で患者さまの治療にあたっています。
当院では、患者さま一人一人に担当制で歯科衛生士を割り当てるようにしています。
②当院には臨床歯科麻酔認定歯科衛生士が多数在籍しています
歯科衛生士が麻酔を行えることはあまり広く知られておりません。ですが、一定の条件を満たした衛生士が麻酔を行うことは可能なのです。当院には、専門家による認定講習、試験を受け、歯科麻酔学の知識・技術を身につけた衛生士が在籍しています。親しみやすい衛生士が麻酔から歯周治療を一括して行うことで患者さまによりリラックスして治療を受けて頂けるようにしています。
③歯石を隅々まで除去する2種類のスケーラーを使い分けている
歯の表面に付着している歯垢や歯石は、スケーラーという器具を使って除去していきます。
この器具には、「超音波スケーラー」と「ハンドスケーラー」があります。それぞれメリットデメリットがあるので、当院では歯垢や歯石の徹底除去をめざし、2種類のスケーラーを使い分けて、丁寧に歯石を除去しています。
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超音波スケーラー
歯の広い面に付着している歯垢や歯石を効率よく取り除くことができます。素早く全体的に除去できるのですが、細かい部分に汚れを残してしまうというデメリットがあります。
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ハンドスケーラー
手動で細かい部分についた汚れを落とすときに使います。手動なので時間はかかりますが、歯と歯の間のように細かい部分でもきれいに処置することが可能です。
④唾液検査による歯周病リスク測定
痛くないときこそ歯医者さんに通いましょう
歯が虫歯や歯周病になってしまうのを防ぐためには、痛くないときに定期的に歯科医院に通うことが大切です。大津ヶ丘歯科クリニックでは、歯をクリーニングして終わりという治療は行っていません。患者さまの生活習慣をカウンセリングし、適切な食生活や正しいブラッシング法もレクチャーしています。できるだけ虫歯のリスクを減らすための取り組みを行っています。
毎日の歯磨き「だけ」で虫歯や歯周病は防げません
毎日きれいに歯を磨きましょうと、子どものころからずっと教えられてきたのではないでしょうか。ほとんどの人は、その教え通りに毎日欠かさず歯を磨いておられるのではないでしょうか。でも、歯磨きだけでは虫歯や歯周病を完全に防ぐことはできません。なぜかというと、歯にはバイオフィルムという、歯磨きで落とせない汚れがついているからです。
ヌメヌメで取れにくいバイオフィルム
バイオフィルムとは、台所の三角コーナーに付着しているヌメリのようなものです。お口の中でもこうした現象が起こっているのです。
バイオフィルムは、毎日歯磨きをしても落としきることができません。そして、少しずつ汚れが溜まっていきます。その汚れが、歯ぐきに炎症を起こさせ歯周病や虫歯の原因になってしまうのです。
バイオフィルムをずっと放置するのは危険
バイオフィルムの中には、虫歯や歯周病の原因菌がびっしり詰まっています。放置すると、炎症を起こしたり歯を溶かしたりといったトラブルが発生します。
毎日歯磨きをしているから大丈夫と安心していると、知らず知らずのうちに虫歯や歯周病が進行してしまう可能性があります。
そこで心がけていただきたいのが、歯科医院での専門的なクリーニングです。歯科医院では、バイオフィルムを含め、歯に付着した汚れを専用の道具を使って徹底的に取り除くことができます。
1~3ヵ月に1度のペースで、定期的にメンテナンスを受けていただくと、歯のトラブルをかなり防ぐことができます。
予防歯科は歯を白く美しくしてくれる効果もある!
歯科医院にて、定期的に歯垢や歯石を取り除く治療を受けていると、歯のトラブルを防げるだけでなく、歯が白くなるという効果を期待することもできます。歯を白くするというと、審美歯科に通うことが一般的ですが、予防歯科でもある程度の白さを回復させることができるのです。一体どうしてなのでしょうか?
着色の原因もキレイサッパリ除去します
虫歯や歯周病の予防処置では、歯の表面に付着している歯垢や歯石を徹底的に取り除きます。特に歯石は歯ブラシでは取り除くことができないくらい硬いものです。
実は、歯が黄色くなっているのは、歯石やたばこのヤニやコーヒーの色がついているせいでもあるのです。ですから、それらを取り除くことによって歯が持っている本来の白さを回復させることができます。
定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることは、虫歯や歯周病を予防することに加え、歯の白さを保つことにもつながります。予防歯科でいつまでも健康で白い歯をめざしましょう。
予防できず歯周病になってしまった方へ
日本では、定期検診受診率の低さにともなって、歯周病になっている人がとても多いです。大人の80%は、歯周病の可能性があるという研究結果も報告されています。
しかし、残念ながら予防や対策に関する知識では、欧米と比べて遅れているのが現状です。歯ぐきの腫れや出血が見られてから歯科医院に通われる人は少なくありません。このような症状があるということは、歯周病がある程度進行していることを意味しています。
もし、毎日歯を磨いているのに口臭が気になる場合は、歯周病を疑ってみると良いかもしれません。また、喫煙の習慣がある人は、ない人よりもリスクが高くなるので注意してください。
妊娠、心疾患、脳卒中と歯周病の悪い関係
歯周病は、歯だけの問題ではなく、からだ中の病気とも関係していることが、近年の研究によって明らかになっています。例えば、歯周病菌が歯ぐきの血管に入ると、全身に菌が回ってしまいます。すると、心臓では心筋梗塞や動脈硬化、脳では脳卒中のリスクが高くなります。また、妊娠中は早産や低体重児の出産リスクを高める場合があるのです。歯周病は、歯だけの問題で終わらないので、早期発見・治療が大切です。
歯周病の治療方法
歯周病の原因は歯石に潜む歯周病菌なので、歯石を数回取ってしまえば治療が終わると考えている患者さまも多いようです。しかし、歯周病の進行具合によって はさらに長い期間にわたる治療が必要になります。治療を始める前に、歯周ポケットの深さや歯ぐきの腫れ・出血具合を細かく検査し、必要に応じた治療計画が 立てられます。
軽度の歯周病:歯のクリーニング
歯周病菌が歯ぐきの深い部分にまで侵入していない場合は、歯のクリーニングを行います。
歯石を残さず取り除くためには数回通院していただく必要があります。基本的に歯のクリーニングは、口の中を6エリアに分けて、それぞれ治療していきます。歯石を取った部分は、歯ぐきの腫れが引くので、見えなかった歯石が顔を出してきます。そこを次回取り除きます。すると、歯ぐきが引き締まり、さらに見えなかった歯石が見えるようになります。
数回この治療を繰り返すことで徹底的に歯石を取り除きます。
中度の歯周病:ルートプレーニング
特殊な道具を使って、歯周ポケットの深い部分の汚れや歯石を取り除くのがルートプレーニングという方法です。
歯周病が歯ぐきの深い部分にまで進行している場合、歯ぐきの腫れや出血が見られます。歯科衛生士によるルートプレーニングによって、歯ぐきのトラブルを改善していきます。
重度の歯周病:歯周外科
重度の歯周病では、歯ぐきのかなり奥深くにまで汚れや歯石がたまっており、ルートプレーニングでも取り除くことができません。放置していると、歯を支えている骨が溶けて、歯が抜け落ちてしまいます。
ここまで進行している歯周病の場合、治療に痛みが出るので麻酔を使うことになります。症状によっては、歯ぐきの一部を切開し、歯石を取り除いてから縫合するという外科治療が必要です。
治療期間も長くなりますので、ここまで放置せずに早めに治療を受けていただくことをおすすめします。
レーザーを用いた低侵襲な歯周病治療
大津ヶ丘歯科クリニックでは、エルビウムヤグレーザーを用いた低侵襲で効果の高い歯周病治療も実施しております。
エルビウムヤグレーザーを照射して、歯肉縁下の歯石の除去をはじめ、歯周ポケット内の殺菌によって、歯茎の腫れや出血を抑えることが可能となります。
歯茎を切開する必要もないため、負担の少ない歯周病治療がご提供可能となります。
柏にて歯周病治療をご検討しておられる方へ
大津ヶ丘歯科クリニックでは、歯を失う原因である歯周病治療にもこだわりをもっています。もし、柏市大津ヶ丘で歯周病治療を検討しておられる場合は、ぜひ当院へご相談ください。